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琥珀の残像

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藪助治



藪助治、この男の存在が、

「宇宙戦艦ヤマト」をより深い作品にした。

地味だが、非常に重要なキャラの一人と私は思ってる。


気持ちはよくわかるんだよね。

地球人類が滅んだ後に帰還したって意味がない、まさしくその通り。


異星人の設計した宇宙船のエンジンを動かしてる機関士なので、

能力的には相当優秀だろうに、

まあ非モテだけはどうにもならんこの悲哀。

(艦内には女性が一人しか見当たらないのでモテるも何もないのだが、笑)


長期間狭い艦内に居て、死ぬか生きるかの強烈なストレスの日々、

とてつもない美女とよろしくやってそうな、

自分と年齢が近いであろう上官の美青年の古代に、

そりゃ嫉妬もするだろう。

ちなみに古代進のモデルは当時人気だったタレントの郷ひろみ。

(たとえ200年後の軍人でも、長髪は変。

ヘルメット被るのに邪魔だろうに、笑)


仮に地球が無事だったとしても、自分は非モテのまま。

地球が救われても、自分は救われない、そんな未来が見えてしまう。


藪のような背の低い小太り不細工なキャラを作品に出す重要性を、

今時流行りの、美男美女しか登場させない(描けない)

脳タリン漫画アニメ作品の作者は、

到底理解出来まい。



映画版(第一作目テレビ版の短縮編集版)のラストシーン、

イスカンダルで死ななかった「違う世界線」の藪が居て、

(ヤマト世界にはパラレル表現が多い、笑)


奴に共感してたブサ男たちが安堵したのは言うまでもない。


リメイク版の藪は・・・知らん。あれは似て非なる別人(笑)

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