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琥珀の残像

モビルスーツの名称について



人が乗るロボットにスーツの名を嵌めた由来は、

ロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」

1959年作品、

に出てくる「パワードスーツ」からヒントを得た、

というのが正解、なのは、

もはやマニアには常識だが、

問題はそこではない。


この動画で語られているように、

富野御大の本心は、自分のアニメの仕事を、

「しょせんガキ向けの低レベルの仕事だろ」

と見下す傾向のある、背広着た連中

(玩具メーカーや映像制作会社等の)

に対する「大っ嫌い」

というセリフに集約されている(笑)


とは言え、その当時の不満は、

富野御大の(以前の)十八番だった、

「大人がガンダムなんか観るな!」

と矛盾するのでは?

と思う人も多かろう。

私もそう思う。

(今では、嘘だと思う人もいるだろうが、

富野御大は過去に何度も言ってました、笑)


富野御大は、

ガンダムを観て喜んでる「幼稚な」大人が、

「心底大っ嫌い」だったのだ!

そういう思い(主に不満)が積もり積もって、

嫌悪感でうつ病を患うほどに。


だが、それでいいのだ。


人間は皆、矛盾する思いを抱きつつ生きてる存在。

ましてや富野御大は天才だ。

凡人の思考回路より

ずっと複雑で繊細な感性の持ち主。


子供に喜んで貰おうと思い作った作品を、

大の大人が大勢喜んで観てる、

とはいったい何事だ!

と強く憤慨していた気持ちも本心ならば、

あーでも、それは大変にありがたい事だ、

と思う気持ちも本心、という。


富野御大は嫌いな人が多い人。

子供向けアニメを作る仕事を見下す人も、

いい大人が幼稚なコンテンツを卒業出来ずに

見苦しくしがみつくのも、

どちらも嫌いなのが本音の人。


科学考証を重んじる、

純然たるSFマニアからすれば、

モビルスーツが兵器など

荒唐無稽過ぎて噴飯物。バカバカしいの一言。

だいたい、人型である必要がないし、

大き過ぎて運用の実現性もあり得んし。

非効率の塊がモビルスーツ。整備兵曰く、

「あんなの(脚部の事)飾りですよ」じゃなく、

本当は、

人の頭部を模したメインカメラも腕も要らぬのだ。

強いていうなら、モビルアーマーの方が、

現実にはあり得る、かな?

ただそんな「抽象絵画のような」機械の塊が、

ドッカンバッタンやってても、

子供は感情移入出来ずに面白くないし、

それは玩具の販売不振にも繋がる致命傷になる。

(イデオンの重機動メカ群は、ガキに響かない)



私見。

モビルスーツは兵器ではなく「怪獣」なのだ。

初期のサイズ、全高18メートル前後、

というのは、

マジンガーZ等のスーパーロボット

の世界観を継承してる

ゆえに割り出されたサイズ。

巨大ロボは迫力があって、子供が喜ぶであろう、

で、そのおもちゃも売れるであろう

という皮算用が本当のサイズの理由。

元々、

科学的軍事的観点とは無縁なのです(笑)


ファーストと呼ばれる、

第一作目テレビシリーズの主題歌をよく聞いて。

「リアルな戦争物」装った(笑)

内容と全然合ってない、

幼児向け根性ロボアニメの歌になってるから。

歌詞は全部ひらがな。たのしい幼稚園。





ガンダムについて語ると

キリないのでこの辺で終わります。


ちなみに、私は第一作目しか興味が、ない。

オリジン、ククルス、逆襲、でギリ。

・・・ジークアクスとやらは、知らん(笑)


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